今回の名言は、元プロテニスプレーヤー杉山愛さんのスターテニスアカデミーのYouTubeでの発言です。
杉山愛さんといえば、テニスのWTAランキングでダブルス1位、シングルス8位を達成した日本テニス界が誇るレジェンドです。
YouTubeでは「目標の立て方と重要性」というテーマで山本育史プロと対談されていました。杉山愛さんがプロ転向した17歳のときに立てた目標は、世界のトップ10。実際にプロ転向後の1年で下部ツアーを終え、WTAツアーにデビューし、グランドスラムに何度も出場します。25歳の頃に一時、スランプに陥りますが、28歳で念願のTOP10に到達します。
初めてTOP10に入ったときは充実感と達成感があったそうです。一方で安心感とやりきった感が出てしまって、結局はTOP5やTOP3などに行けず、8位が最高記録でした。世界8位でも素晴らしいのですが、愛さんは「なんで目標をNo.1にしなかったんだろう」と後悔したそうです。17歳にとってみれば、TOP10もNo.1も同じくらい彼方先にあるのなら、なぜNo.1と言わなかったのかということです。
つまり、それくらい目標設定というのが大きな位置を占めていたのでしょう。
私はテニス観戦が好きなのですが、テニス選手の目標達成への執念や計画性のすさまじさを感じます。愛さん自身に取材で話しも聞いたことがありますが、生活や行動のすべてがテニスの試合に向いていて、朝起きたときからのルーティーンが試合がない日は23個、試合がある日は33個あったそうです。
当然ながら試合になれば、どうすれば勝てるか、周到に考えを巡らせて判断していたのでしょう。
今回の名言は、後悔からきた言葉ではありますが、目標を明確にしてちゃんとそれを実践するための計画性を物語るもの。そして、もちろん目標を立てるなら大きいほうがいいということを教えてもらえるものでした。
プロテニスプレーヤーの目標達成についての考えは、また掘り下げてみたいと思います。
杉山愛さんの著書『杉山愛の“ウィッシュリスト100” 願いを叶える、笑顔になる方法』はこちら
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